【実走レビュー】ICAN Aero 50 Ⅱを徹底検証|1231.9gの超軽量カーボンホイールは本当に買いなのか?
ロードバイク用カーボンホイール市場では、近年「軽量=カーボンスポーク」という流れが主流になりつつあります。しかし、今回レビューするICAN Aero 50 Ⅱは、その常識に新たな選択肢を提示するホイールセットです。
数か月にわたる実走テストを担当したのは、サイクリング機材レビュアーのトム・バワーズ。イギリス・レイクディストリクトの急勾配や荒れた路面、強風といった過酷な環境で走り込み、その実力を徹底的に検証しました。
「超軽量ホイールを手に入れるために、本当にカーボンスポークは必要なのか?」
ICAN Aero 50 Ⅱは、その問いに明確な答えを示してくれる1本でした。
ICAN Aero 50 Ⅱ 主なスペック
| 項目 | スペック |
|---|---|
| 重量 | 1231.9g(実測・ペア) |
| リムハイト | 50mm |
| リム内幅 | 23mm |
| リム形状 | フックドリム |
| スポーク | Sapim CX-Ray(スチール) |
| ハブ | ICAN D91 Ratchet Hub |
| 対応 | チューブレスレディ |
| 保証 | 2年間 |
| 価格 | 123800(送料込) |
第一印象|50mmディープリムとは思えない軽さ
箱から取り出した瞬間、最初に驚いたのはその軽さでした。
ICANからレビュー依頼を受けた際、スペックシートを見て期待はしていましたが、実物はそれ以上の完成度を感じさせます。
実測重量は以下のとおりです。
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フロント:565.9g
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リア:666.5g
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合計:1231.9g(リムテープ・バルブ未装着)
50mmディープリムでありながら1200g前半という重量は、多くのカーボンスポークホイールと比較しても遜色ありません。
しかし、このホイールは一般的なカーボンスポークではなく、Sapim CX-Rayスチールスポークを採用しています。
「軽量=カーボンスポーク」という固定概念を覆す、非常に興味深い仕上がりと言えるでしょう。
ハブ設計にも徹底した軽量化へのこだわり
ホイール全体だけでなく、ハブにも軽量化への工夫が数多く施されています。
フリーハブボディは強度を維持できる限界まで肉抜き加工が施され、余分な素材を極限まで削減。
さらに、センターロックのローターマウントも必要最小限の構造とし、細かな部分まで軽量化が追求されています。
フリーハブのラチェット音は比較的大きめで、走行中も存在感があります。ラチェットサウンドを楽しみたいライダーには魅力的なポイントでしょう。
なぜカーボンスポークではなくSapim CX-Rayなのか?
近年のハイエンドホイールはカーボンスポークを採用するモデルが増えています。
確かに軽量性や剛性には優れていますが、一方で次のような課題もあります。
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専用品のため交換部品の入手が難しい
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修理に時間がかかる
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乗り味が硬くなりやすい
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ライダー体重によっては使用制限が設けられる場合がある
そこでICANが選択したのが、世界中のホイールビルダーから高い評価を受けるSapim CX-Rayです。
このスポークは多くの自転車ショップで入手でき、万一スポークが破損しても現地で修理しやすいという大きなメリットがあります。
ロングライドやブルベ、海外遠征などでは、このメンテナンス性の高さは大きな安心材料になります。
しかも、カーボンスポーク仕様との差は約10g程度。
そのわずかな重量差と引き換えに、高い整備性と信頼性を得られる点は、多くのサイクリストにとって魅力的と言えるでしょう。
リム設計|23mmワイド・フックドリムを採用
Aero 50 Ⅱは、内幅23mmのワイドリムを採用しています。
現在主流となっている28C〜30Cタイヤとの相性が良く、転がり抵抗・空力性能・快適性のバランスに優れています。
また、近年増えているフックレスではなく、安心して使えるフックドリムを採用している点も特徴です。
タイヤ選択の自由度が高く、高めの空気圧設定にも対応しやすいため、多くのライダーにとって扱いやすい仕様となっています。
今回はContinental GP5000を装着してテストを実施しました。
リムテープは貼られていないため、付属のチューブレステープとバルブを使用してセットアップしますが、作業は非常にスムーズでした。
ベアリングについて
一点だけ気になったのは、ハブキャップ周辺のグリス量です。
乾燥した地域では特に問題ありませんが、雨が多い地域で使用する場合は、走行前にグリスを少し追加しておくとより安心でしょう。
数分でできる簡単なメンテナンスなので、大きなデメリットには感じませんでした。
実走レビュー|レイクディストリクトで徹底テスト
今回のテストコースは、イギリス屈指のヒルクライムスポット「レイクディストリクト」。
急勾配、荒れた路面、そして強烈な横風という厳しい条件で性能を確認しました。
ヒルクライム性能
1231.9gという軽さは、登坂で大きなアドバンテージになります。
10%を超える激坂でも加速は非常に軽快で、ダンシング時の反応もシャープ。
スチールスポークだからといって剛性不足を感じることはなく、踏み込んだ力をしっかりと推進力へ変えてくれます。
横風への安定性
テスト当日は風速13〜18m/sという強風でした。
50mmハイトには厳しいコンディションでしたが、最新のリムプロファイルのおかげで横風の影響は予想以上に少なく感じられました。
突風を受けてもハンドルを大きく取られるような挙動は少なく、安心して巡航できます。
空力性能とコントロール性を高いレベルで両立している印象です。
快適性は想像以上
今回のテストで最も印象に残ったのが乗り心地でした。
普段使用しているカーボンスポークホイールと比較すると、明らかに振動吸収性が高く、長時間走行でも疲労が蓄積しにくいと感じます。
荒れたアスファルトでも細かな振動を適度に吸収し、路面を滑るように進んでいく感覚があります。
レース用途だけでなく、
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ロングライド
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グランフォンド
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エンデュランスライド
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冬場のトレーニング
こうした用途にも非常に適したホイールと言えるでしょう。
コストパフォーマンスは非常に高い
販売価格は799ドル(税込)。
市場にはさらに安価なホイールも存在しますが、
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実測1231.9gという軽量性
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Sapim CX-Rayスポーク採用
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高品質なカーボンリム
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2年間保証
これらを総合すると、価格以上の価値を備えています。
1000ドルを超えるハイエンドホイールと比較しても、重量・性能・価格のバランスは非常に優秀です。
ICAN Aero 50 Ⅱはこんなライダーにおすすめ
ICAN Aero 50Ⅱは、次のようなライダーにおすすめです。
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軽量なロードバイク用カーボンホイールを探している
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ヒルクライム性能を重視したい
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ロングライドでも快適に走りたい
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カーボンスポークのメンテナンス性に不安がある
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修理しやすいホイールを選びたい
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コストパフォーマンスを重視したい
総合評価
ICAN Aero 50 M2は、特定の性能だけを追求した尖ったホイールではありません。
しかし、
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軽量性
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剛性
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快適性
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空力性能
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メンテナンス性
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コストパフォーマンス
これらすべてを高いレベルでバランスさせた完成度の高いホイールです。
「レースだけでなく、日々のトレーニングやロングライドでも安心して使える軽量ディープリムホイールが欲しい。」
そんなライダーにとって、ICAN Aero 50 Ⅱは非常に有力な選択肢になるでしょう。
私自身も、今後は冬場のトレーニングやロングライドのメインホイールとして使い続けたいと思える仕上がりでした。
カーボンスポーク全盛の時代だからこそ、軽さ・実用性・メンテナンス性を高次元で両立したICAN Aero 50 Ⅱは、一度体感する価値のあるホイールです。
ICAN Aero 50 Ⅱ 仕様まとめ
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重量:1231.9g(ペア)
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リムハイト:50mm
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リム内幅:23mm
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リム形状:フックドリム
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スポーク:Sapim CX-Ray(スチール)
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ハブ:ICAN D91 Ratchet Hub
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対応:チューブレスレディ
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保証:2年間
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価格:123800(送料込)


![AERO 40 Ⅱ ディスクブレーキホイール[リム内幅23mm] - ICANホイールジャパン](http://icanjp.com/cdn/shop/files/1_d90bc651-48bd-4f22-9e13-6d963c283ba6_165x.jpg?v=1753869976)
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