【長期レビュー】ICAN G25 SLを徹底検証|2年間の実走テストでわかった軽量グラベルホイールの実力
グラベルバイクの走りを大きく左右するパーツといえば、やはりホイールです。
私は約2年前、初めてICANのカーボングラベルホイールを購入しました。正直なところ、「手頃な価格のカーボンホイール」に対するイメージは、その瞬間から大きく変わりました。
それ以来、レースから日常使いまで、一切手加減することなく使い続けています。
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UCIグラベルレースへの参戦
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毎日の通勤ライド
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数日間に及ぶバイクパッキング
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荒れた林道やグラベルの走行
こうした過酷な環境でも高い信頼性を維持し続けてきたICAN。
そして今回、その進化版となる**「ICAN G25 SL」**を数か月にわたりテストする機会を得ました。
「SL(Super Light)」の名を冠したこのモデルは、単なる軽量化モデルなのか。それとも価格帯を超えたパフォーマンスを備えた、本当の意味での"ブランドキラー"なのか。
2年間の使用経験と最新モデルでの実走テストをもとに、その実力を詳しくレビューします。
ICAN G25 SL 主なスペック
| 項目 | スペック |
|---|---|
| 重量 | 約1350g(ペア) |
| リムハイト | 50mm |
| リム内幅 | 25mm |
| リム外幅 | 31.3mm |
| リム形状 | フックドリム |
| スポーク | Sapim CX-Ray |
| ハブ | ICAN D91 Ratchet Hub(45Tスターラチェット) |
| 対応 | チューブレスレディ |
| 保証 | 2年間 |
第一印象|細部から伝わる品質へのこだわり
箱を開けて最初に感じたのは、製品だけではなく品質管理への徹底した姿勢でした。
ホイールには一本一本のスポークテンションを記録した検査レポートが同封されており、シリアルナンバーも個別に管理されています。
さらに、
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テンションチェックシート
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品質検査記録
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2年間保証カード
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クラッシュリプレイスメント制度の案内
なども付属しており、購入後も安心して使用できる体制が整っています。
量産品でありながら、一本ごとの品質をしっかり確認して出荷していることが伝わってきます。
50mmディープリムで約1350gという軽さ
G25 SL最大の特徴は、その名前が示すとおり**「Super Light」**であることです。
50mmハイトのグラベルホイールでありながら、重量は約1350g。
数年前であれば、この重量はハイエンドロードホイールでも実現が難しいレベルでした。
リムには左右非対称(アシンメトリー)設計が採用され、スポークホールもジグザグに配置されています。
これによりスポーク角度を最適化し、横剛性と耐久性の向上を両立しています。
また、リムにはQCラベルと実測重量が記載された管理コードが貼られており、一つひとつの製品が厳格に検査されていることも確認できます。
フックドリム採用で安心感を重視
近年はフックレスリムを採用するメーカーも増えていますが、ICAN G25 SLはフックドリムを採用しています。
これはタイヤ選択の自由度や安全性を重視した設計です。
内幅25mm・外幅31.3mmというワイド設計により、
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40C〜50Cクラスのグラベルタイヤ
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低圧セッティング
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オフロードでの安定性
といった性能を高いレベルで実現しています。
グラベルだけでなく、舗装路での巡航性能にも優れており、幅広い用途に対応できる万能なリム設計と言えるでしょう。
実走レビュー|「空飛ぶ絨毯」のような走行フィール
数か月にわたり、数千kmを走り込んだ中で最も印象的だったのは、走りの軽さです。
旧モデルから約200g軽量化されたことで、加速性能は明らかに向上しています。
舗装路では軽快に加速し、グラベルでは路面抵抗を感じさせないスムーズな走行感が得られました。
初めてアルミホイールからICANのカーボンホイールへ交換したとき、
「まるで空飛ぶ絨毯に乗っているようだ」
と感じたことを今でも覚えています。
G25 SLでは、その感覚がさらに洗練され、荒れた路面でもバイクが自然と前へ進んでいく印象を受けました。
D91ハブの完成度も大きく進化
新開発のD91ハブには、45Tスターラチェットシステムを採用。
高い駆動効率と優れた耐久性を兼ね備えています。
フリー音は旧モデルよりやや落ち着いた低めのサウンドになり、高級感も向上しました。
また、フリーボディにはスチール製インサートが組み込まれているため、アルミフリーボディにありがちなスプロケットの食い込みも大幅に軽減されています。
長期間使用するユーザーには非常に嬉しいポイントです。
安全性への配慮も高水準
私がICANを高く評価している理由は、価格だけではありません。
安全性への考え方にも共感しています。
リム内部の圧力を逃がすベントホール
G25 SLのリムには、小さなベントホール(排気穴)が設けられています。
一見目立たない構造ですが、万が一リムテープが損傷して空気がリム内部へ入り込んだ場合、このベントホールが内部圧力を逃がし、安全性の向上につながります。
派手な装備ではありませんが、こうした細かな安全設計こそ、長く安心して使えるホイールには欠かせない要素です。
2年間使っても精度はほとんど変わらなかった
旧モデルは約2年間、かなりハードな使い方を続けました。
段差を越え、未舗装路を走り、雨天走行も繰り返しましたが、
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振れの発生
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スポークテンションの低下
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ハブのガタつき
といったトラブルはほとんどありませんでした。
G25 SLでも同様の高い完成度を感じています。
Sapim CX-RayスポークとSecure Lockニップルの組み合わせは、長期間安定した性能を維持してくれそうです。
コストパフォーマンスはトップクラス
G25 SLの価格は約750ユーロ。
同等スペックの欧州ブランドでは20〜30万円を超えるモデルも珍しくありません。
しかしG25 SLは、
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約1350gという軽量性
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Sapim CX-Rayスポーク
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D91スターラチェットハブ
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フックドリム
-
高い品質管理
-
2年間保証
これらを備えながら、非常に競争力の高い価格設定となっています。
性能と価格のバランスを考えれば、グラベルホイール市場でもトップクラスのコストパフォーマンスと言えるでしょう。
改善してほしいポイント
完成度は非常に高いものの、改善を期待したい点もあります。
例えば、
-
Shimano Micro Spline仕様の供給体制
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よりワイドなタイヤ向けリムサイズの追加
などが今後ラインアップに加われば、さらに幅広いライダーのニーズに応えられるはずです。
もっとも、多くのグラベルライダーにとっては、大きな欠点と感じる部分ではないでしょう。
ICAN G25 SLはこんなライダーにおすすめ
ICAN G25 SLは、次のような方におすすめです。
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アルミホイールからカーボンホイールへアップグレードしたい
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軽量なグラベルホイールを探している
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レースからロングライドまで1本でこなしたい
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バイクパッキングでも安心して使いたい
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メンテナンス性と耐久性も重視したい
-
コストパフォーマンスの高いホイールを選びたい
総合評価
2年間にわたりICANのホイールを使い続けてきたからこそ言えることがあります。
ICAN G25 SLは、単に価格が手頃なだけのグラベルホイールではありません。
軽量性、剛性、耐久性、安全性、そして快適性。
そのすべてを高いレベルでバランスさせた完成度の高いモデルです。
「もっと速く、もっと遠くへ。そして安心して走り続けたい。」
そんなグラベルライダーにとって、G25 SLは十分に検討する価値のある一本と言えるでしょう。
一度この軽さと走行性能を体感すると、もう以前のホイールには戻れなくなるかもしれません。
ICAN G25 SL 仕様まとめ
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重量:約1350g(ペア)
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リムハイト:50mm
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リム内幅:25mm
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リム外幅:31.3mm
-
リム形状:フックドリム
-
スポーク:Sapim CX-Ray
-
ハブ:ICAN D91 Ratchet Hub(45Tスターラチェット)
-
対応:チューブレスレディ
-
保証:2年間


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