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自転車のチェーンはどれくらいの頻度で油をさすのが最良か

による nicole hu 26 Sep 2021 0 コメント

 自転車のメンテナンスで意外と奥が深いのがチェーンの注油(油さし)です。

チェーンが黒くなっていれば、酸化していて古くなっていると考えていいでしょう。

どのくらいの頻度で油をさしたらいいのか、またメンテナンスはどのくらいの頻度でやったらいいのか、目安にしていただければと思います。

 

チェーン油の酸化は使用頻度によって異なる

チェーン油の変え時、メンテナンス時は見極めが難しいです。

ずっと放置していてもある程度の潤滑効果は期待できます。

 

黒いからダメだと言うわけではありませんが、潤滑効果は確実に落ちています。

また、見た目的に黒いのは許せないという、きれい好きの場合は頻繁に手を入れてしまいがちです。

きれいになるのは嬉しいのですが、めんどくさいです。

 

油の酸化の理由は主に5つあります。

「酸素」、「温度」、「水分」、「イオン」それと「日光」です。

 

酸素は空気中にも21%含まれているので、これを避けることはほぼ不可能です。

温度は、高いほど酸化しやすくなります。

一般的に温度が10度上昇するたびに、酸化の進み具合は2倍になると言われています。

冬場に比べると夏場の方が酸化しやすいということが分かります。

 

水分も日本は湿気が1年を通して比較的多いのでこれも避けることはできません。

イオンと言うのは、油が接触している金属の種類によって酸化しやすいものがあります。

ただ、これもチェーンのほとんどは鉄の合金なので選択肢はありませんので、ここでは無視します。

 

最後は日光です。

日光の中でも特に紫外線が油を酸化させます。

つまり、外で自転車に乗る頻度が高い場合や、駐輪の時に日が当たる間の場合は、チェーンの油が酸化しやすいのです。

ロードバイク

チェーンは自転車において重要なパーツ

チェーンの油が十分さされている状態と、少ない場合の差は自転車に乗っていてもほとんど分かりません。

ただ、長距離運転していると確実に疲れにくくなります。

油のアリ・ナシの摺動抵抗(しゅうどうていこう)の差なんて機械で測らないと出ない程度です。

 

ペダルで漕いだ力を100%として、それが100%ギアに伝わるわけではありません。

油がない時の損失は8%程度、油アリの時は2.5%程度、その差約5%です。

小さな差ではあるのですが、50km、100km走ると疲れ具合に差が出てきます。

 

使うオイルは2種類

「チェーンに油をさす」というとクレ556をさして終わりと言う方もおられますが、じつはこれはあまり効果がありません。

 

チェーンのメンテナンスには2種類の油が必要です。

一つ目は「ディグリーザーオイル」です。

さび止めとかさび落としと呼ばれているものです。

 

2つ目は「機械油」です。

機械油は粘度が高く、分かりやすく言い換えると「とろっとしている油」です。

 

前者のディグリーザーオイルは粘度が低く、さらさらしています。

これだけでは自転車で走っているだけで、遠心力で飛ばされてしまいますし、揮発性が高いものが多いので数日で油のない状態となり、逆にさびやすく、摺動抵抗も高くなってしまうのです。

 

それでは、メンテナンスに必要なものをお知らせし、メンテナンスの手順もお知らせしたいと思います。

ロードバイク

メンテナンスに必要なもの

 

・ディグリーザーオイル

・機械油

・ウエス(雑巾のようなもの。ぼろシャツの切れ端でOK)

・歯ブラシorナイロンブラシ

・ゴムグローブor軍手

 

メンテナンスの手順

メンテナンスの時は、まず「確認」からです。

チェーンやスプロケットを見て、油の黒さやごみの噛みこみ具合を確認します。

粘土のように黒く堆積している場合もあります。

 

写真で撮っておくと、メンテナンス前後でどれくらいきれいになったのか確認することができます。

 

ディグリーザーオイルをチェーンに吹き付けて、ウェスで拭き取ります。

頻度は2週間から1か月ごとで十分です。

作業時間は20分から30分くらいかかります。

 

この時、歯ブラシかナイロンブラシを使うことで粘土状になった古い油と汚れも取れます。

この時水洗いもアリです。

鉄が濡れると錆びると思われている方もおられますが、水を付けただけで直ちに錆びるわけではありませんので、安心して水洗いしてください。

 

植木に水をやるシャワーヘッドなどで洗うと使いやすいです。

この時も、スプロケットの隙間やチェーンの間は指などが入らないので、歯ブラシやナイロンブラシを使うときれいになります。

 

念には念を入れたい場合は、ここで台所洗剤のような中性洗剤を使うといいでしょう。

自動車用のブラシなどを使って、ごしごしすることでチェーンは格段にきれいになります。

 

この時、トイレ用洗剤を使ってしまうとほとんどが酸性なので、逆に錆びさせてしまいます。

錆びている場合は、錆が落ちやすいので目的に合わせて使ってください。

酸性洗剤を使った場合は、その後にアルカリ洗剤で中和しないとその後錆びてしまいます。

ご注意ください。

 

仕上げに機械油を塗布します。

油を取り除いた状態は通常よりも錆びやすい状態なので、必ず最後に機械油を塗布しましょう。

機械油は100円ショップでも売られていますが、スプレー式が使いやすいようです。

きれいなウェスをチェーに当てて、スプレー式のオイルを塗布することで、たらさないし、周囲を汚すことなく油が塗布できます。

 

仕上がったら、メンテ前の写真と比較してみてください。

全然違っていると思います。

 

自転車に乗ってしまえばペダルが軽くなっているのを感じるでしょう。

「油をさしてもあまり違いは分からない」とお知らせした言葉と矛盾するかもしれませんが、自分でメンテナンスして自分で乗ると軽くなったことを実感できると思います。

 

メンテナンスの頻度は自転車の環境によりますが、だいたい月に1度くらいのメンテナンスで十分だと思います。

メンテナンスすることで、チェーンの寿命は長く保つことができます。

ぜひ、試してみてください。

 

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