バーテープの巻き方、どっちが正解?プロも悩む「下から巻く」vs「上から巻く」徹底比較ガイド
ハンドル周りの快適性と見た目を大きく左右する「バーテープ巻き」。
多くのライダーが使用するパーツでありながら、「どう巻くべきか?」という点については意外と議論が分かれます。特に注目されるのが、巻き始めの方向です。
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下から上へ巻く(ボトムアップ)
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上から下へ巻く(トップダウン)
どちらも一長一短があり、選ぶ巻き方によって握り心地やテープの持ち、見た目まで大きく変わってきます。
本記事では、それぞれの巻き方の特徴と、どんな人に向いているのかを徹底比較していきます。
ボトムアップ(下から上へ巻く)
✅ メリット
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自然と締まる構造で剥がれにくい
屋根の瓦のように、手の動きと逆方向にテープの端が向くため、グリップ中に剥がれづらくなります。特に振動や汗が多い長距離ライドでは効果を発揮。 -
見た目がスッキリ仕上がる
巻き終わりがステム付近に隠れるため、美観性が高く、ショップやレースメカニックもこの方法を採用しています。 -
耐久性が高く長持ち
グリップ部分の摩耗が少なく、しっかりとテンションをかけて巻けば、1年以上使えるという声も多く見られます。 -
レバー周りを隙間なく巻ける
“フィギュア8”のテクニックを使うことで、シフターの根元までしっかりとカバーでき、手の当たりも自然になります。 -
振動吸収性に優れる
重ね幅が調整しやすく、クッション性を持たせたい場所に厚く巻けるのも特徴です。
❌ デメリット
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初心者には巻き始めの固定が難しい
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テープを多く使う傾向があり、ロールが足りなくなることも
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テンション調整にコツが必要で、慣れるまで時間がかかる場合あり
トップダウン(上から下へ巻く)
✅ メリット
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巻き始めが簡単でキレイ
ステム側からスタートするため、作業がしやすく、手元から綺麗に仕上がりやすいと感じる人も。 -
テープの節約がしやすい
重ね幅を狭く保ちやすく、特にショートリーチバーなどでは余裕を持って巻けることが多いです。 -
握り位置に応じた調整が可能
下ハンドルでのグリップが多いライダーには、下側に厚みを持たせる巻き方として機能します。 -
レバー周りが巻きやすいと感じる人も
シフターを通過する際に“巻き返し”をしないので、簡単に感じるライダーもいます。
❌ デメリット
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剥がれやすい:テープの端が手の動きと同方向になるため、摩擦で浮きやすい傾向
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バーテープの終端処理が難しい:エンドキャップ付近での見た目が崩れやすい
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情報が少なく自己流になりがち:一般的ではないため、チュートリアルや例が限られている
どちらが自分に合っている?
巻き方 | 向いている人 | 特徴 |
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ボトムアップ | 見た目と耐久性を重視する人、定番で安心したい人 | 練習すれば一番きれい&長持ち |
トップダウン | 作業の簡便さやテープ節約を優先したい人 | 自己流OK派におすすめ |
バーテープ選びのポイントも忘れずに
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厚み:1.5〜3.5mmまで。厚いほどクッション性UPだが、ハンドルが太くなる
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素材:EVA、PU、マイクロファイバーなどが主流。グリップ・耐久・見た目に影響
巻き方のベストプラクティス
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初心者はまずボトムアップをマスターするのがおすすめ
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巻く前にジェルパッドや下巻きテープを活用すると快適性UP
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テンションは引きすぎない&緩めすぎない
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巻く前に片側ずつ仮巻きして長さを確認するのが失敗しないコツ
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上達したらトップダウンも試してみる価値あり
まとめ
バーテープの巻き方は見た目の問題だけでなく、耐久性や握り心地にも直結する大切な要素です。
まずは定番のボトムアップで確実に仕上げることから始め、慣れてきたらトップダウンなど、自分に合った方法を見つけてみましょう。
巻き方に正解はありませんが、“自分にとってのベスト”は、必ずあります。
あなたのバイクをもっと快適に、もっと美しく仕上げてみませんか?