SAPIM CX-RAYスポークの真価とは?
ICANの新作MTBホイールがデビューしました。
27.5erのカーボンホイール、前後セットで7万円の前半という魅力的なモデルですが、
今回特に注目していただきたいのは、そのスポークについてです。
SAPIM CX-RAYという、理想的なものを組み合わせることができました。
1 SAPIM CX-RAYスポークの真価とは?
自転車のスポーク界で名声を欲しいままにしているSAPIMですが、その上級モデルCX-RAYの評価はさらに高いものがあります。
28本ずつのスポークで前後のホイールを組んだ場合、このスポークは約2万円のコストを要求する高級品です。
絶賛に近い評価の中から、主な点についてあげてみましょう。
① 頑丈である
スポークの破損は、ハブに接続する首の部分に集中します。いわゆる「首が飛ぶ」という症状です。CX-RAYに限らずSAPIMというメーカーはスポーク折れの少なさから高い評価を得ています。
ICANのMTBホイールには、すべてSAPIMのスポークが使われています。
② 軽量である
ホイールにとって、軽量であることは最大の武器となります。SAPIM CX-RAYは軽量さにも定評があります。スポークが軽量であれば、ニップルに肉厚のものを遠慮なく使うことが可能となり、ホイールの強靭さを高めることができます。
③ 靭性が高い
スポークに求められるのは剛性でなく、靭性、つまり粘り強さとしなやかさです。
靭性が高いほど強いテンションでホイールが組めることになり、結果としてホイール全体の剛性を高めることができます。しかも乗り味の面でも、このしなやかさは体感できるレベルのものです。
MTBの過酷な使用状況においては、この靭性の高さは破損の危険性を回避するのにも有効です。
最高品質の18-8ステンレスを使用したSAPIM CX-RAYのスポークはこの要素を高いレベルで満たしています。
④ 程良いエアロ形状である
エアロ形状と横風への強さは両立の難しいものです。SAPIM CX-RAYは絶妙な断面形状により、この両立をはかっています。
2 ICANの新しいMTBホイール
日進月歩のMTBホイール業界において、ICANのMTBホイールは高い評価を得て来ましたが、新しいシリーズの先駆けとして、27.5erF730モデルを発売しました。
30㎜幅のカーボンホイールで、クリンチャー専用モデルです。
重量も前684g、後804g、セットで1488gという軽量なもので、価格は72,995円(税込、送料込)となります。
先に触れたように、このホイールはSAPIM CX-RAYを採用していることで注目を集めていますが、ハブにも手抜かりはありません。名門DT SwissのDT350Sという選択で、ホイールの完成度を高めています。
2年間保証が付いていることも、信頼の証です。
3 まとめ
美は細部に宿るといいますが、CX-RAYスポークを得たICAN MTBホイールは美しい姿をしています。
お気に入りのタイヤをセットして、存分に山道を駆け巡ってください。
素晴らしい体験があなたを待ち受けていることでしょう。
【参考記事】