通学にロードバイクかクロスバイクか
春になると、新しく通勤・通学に自転車という方法を選択される方がおられます。
その時に、必ず話題になるのが、「ロードバイク」か「クロスバイク」か、どちらを選べばいいかという事。
今回は、特に通学にこだわって考えてみたいと思います。
(もちろん、通勤にも役に立つ情報です。)
どのような点が違っていて、通学の時に差が出るのか考えてみたいと思います。
自転車本体の重さ
ロードバイクとクロスバイクを比較すると、一般的にロードバイクの方が軽いです。
一般的に「軽い」車種を比較してみるとロードバイクだと約8kg、クロスバイクだと約10kgくらいです。
クロスバイクだと、12kg以下がおすすめです。
11kg台だとまあ軽量という感じで、10kg台で軽量、10kgを切れば超軽量というイメージでしょうか。
ここら辺は、特に決まりがある訳ではないので、乗っておられる方の感覚になります。
重さの違いは素材の違いにあると言っていいでしょう。
スチール素材が一番安価です。
アルミ素材のものは、比較的安めです。
カーボン素材になると軽い分、価格が高くなってきます。
素材の違いが価格の違いになっていると言っていいでしょう。
そして、車体は軽ければ軽いほど、走りやすいです。
少しの力でたくさん進むと考えていいです。
だから、レースに出られるような方は、自転車の軽量化と共に、ご自身もダイエットされ、軽量化に励むのです。
ここで、荷物の重さを考えてみましょう。
2020年のクロスくまもとさんの調査では、熊本県内中心に277人の小学生、中学生、高校生の通学時の重さを聞いたそうです。
重さの平均は、小学生の低学年が5.6kg、高学年が5.3kg、中学生が10.9kg、高校生では10.1kgだったと言います。
ちなみに、荷物の個数は全年代で2個が最も多かった。
多少の誤差はあれど、全国的に重さはそれほど変わらないはずです。
自転車通勤にスポーツバイクを選ぶ方は、中学生、高校生だと考えると10kg以上の荷物を持たれて通学されるのです。
サラリーマンの荷物の重さのデータはありませんが、一般的に3kg以下だと思われます。
軽い方だと1kg程度。
ちなみに、筆者の持つかばん+荷物は1.4kgでした。
この差は大きいです。
出来るだけ軽くした方が楽に自転車は漕げるのですが、できるだけ安いものを選ぶとしても、持って運ぶ荷物の方が圧倒的に重たいです。
なんとか軽い自転車を買うよりは、持ち運ぶ荷物を減らす努力をする方が軽量化になりそうです。
学校の都合で荷物が減らせない場合は、自転車の車体重量が軽いものを選びましょう。
ハンドル
ロードバイクとクロスバイクを比較すると、とても特徴的なのがハンドルの形状です。
ハンドル両脇が下がっているロードバイクに対して、ほぼ一直線なのがクロスバイクです。
この違いは、持ちやすさも多少ありますが、主に持ち替えができるようになっています。
長距離の時に持ち替えられるようになっています。
通学の場合、そこまで長距離での移動はないでしょうから、通学のためにどちらかを選ぶ必要はないでしょう。
サドル位置
これはどれくらい一般的か分かりませんが、ロードバイクの場合、ハンドルとサドルの高さを比較すると、サドルの方が高い位置にあります。
逆に、クロスバイクは、ハンドルとサドルが同じくらいの高さにあります。
これにより、ロードバイクの方が前のめりで運転することが多いです。
クロスバイクの方が比較的楽な姿勢で運転することができます。
タイヤの太さ
タイヤの太さは、ロードバイクの方が細いことが多いです。
23C、25C、28Cくらいが一般的です。
タイヤ幅がそれぞれ23mm、25mm、28mmと思って差し支えありません。
全部で5mmしか違わないと思いがちですが、これが乗り心地ではだいぶ変わってきます。
結論から申し上げると、太い方が乗りやすいです。
レースなどの時にできるだけ軽量化したいという事で23Cが出ましたが、最近では25Cの方が乗りやすいのではないかという意見のある程です。
その理由は、段差です。
道路を走るので、少なからず段差があります。
ひび割れなどもあるでしょう。
タイヤ幅が広いほど、段差やひび割れなどに強く、安定した乗心地になるのです。
クロスバイクは、25C、28Cが多いと思いますので、どちらかというとクロスバイクの方が乗りやすいのかもしれません。
なお、ロードバイクの25Cとクロスバイクの25Cは基本的に同じものなので、単純に好みで選んでいい項目となります。
価格の違い
自転車を選ぶときに、2万円くらいのクロスバイクもあります。
一方で40万円以上するクロスバイクもあります。
この20倍もの差はなんなのか、筆者が実際に2万円のクロスバイクを購入して、乗り続けて調査した結果をお知らせします。
錆びやすく、使用されている部品が安価なものが多いです。
そして、初期整備の質があまり良くない。
ついでに言うと、ブレーキなど重要部品のランクが低く、いざというときが怖いです。
ここら辺の差を明確にしている記事は少ないので、別に詳しくお知らせしたいと思いますので、ぜひそちらもご確認ください。
外部ライター:奥野 晃一