ディスクブレーキの音鳴りの嘘と本当

ディスクブレーキにはたくさんのメリットがあります。

軸中央にディスクを設置するため、雨が降って濡れてしまってもブレーキの能力は下がりにくいです。

また、ディスクを挟んで止めるのでリムにそれほど強度を持たせる必要がなく、軽量化もできます。

 

リムを傷つけないのでメンテナンス次第では、いつまでもきれいに車体を維持することが出来ます。

 

プロの世界では、2018年にUCIがディスクブレーキを解禁したので、ディスクブレーキ搭載のチームが増えてきました。

また日本国内のレースでは、2019年にJBCF(全日本実業団自転車競技連盟)やJICF(日本学生自転車競技連盟)で解禁されました。

 

今後も世界のレースでもディスクブレーキのシェアは高くなってくるでしょう。

ディスクブレーキのパッドの交換時期

ディスクブレーキのパッドは消耗品です。

当然ある程度消耗したら、交換する必要があります。

ところが、リムブレーキに比べて、ディスクブレーキはパッド厚が薄いので、いつ交換したらいいのか見極めが難しいのです。

 

気にせずそのまま使っていたら、パッド部分が完全になくなってしまい、台座部分でディスクを押さえてしまい、ディスクに傷が入ってしまいます。

 

シマノの取説などを見ていると、新品の時のパッド厚は20mm程度で、残り0.5mm程度になったら交換が必要だと記載されていました。

 

0.5mmとは1mmの半分なので、見た目では分かりにくいです。

ノギスを使って測定するのが確実ですが、その都度パッドを分解する必要が出てきます。

ディスクブレーキの問題点「音鳴り」

ディスクブレーキの弱点のうち1つが「音鳴り」です。

ブレーキを開けた時に「キーッ」となるあれです。

 

あの音を止める方法が色々と紹介されていますが、一番いいのは「パッド自体の交換」とされています。

ところが、音鳴りの原因は、パッドに油分やごみが付着することで起こります。

シマノのパッドを考えると、機種にもよりますが2000円~5000円程度します。

 

買ってすぐ音鳴りしてしまうと、交換しなければいけないとしたらとてももったいないことだと思います。

 

パッド交換は音止めの方法として悪くないのですが、唯一の方法ではありません。

 

間違った音止めの方法

また、ネットで紹介されている方法で効果がない物を先にご紹介しておきます。

特別なコツがあれば話は別ですが、普通に試しても改善はされませんでした。

 

(間違い)火であぶる

(間違い)熱湯で煮る

(間違い)パーツディグリーザーで掃除する

(間違い)パーツクリーナーで掃除する

 

火であぶるとゴムが歪みます。

ただ、油が付着している場合、脱脂は出来ません。

そのため、音止めが出来ないのです。

 

熱湯で煮ると、脱脂ができることがありますが、表面がフラットすぎる場合は結局音が出てしまいます。

 

ディグリーザーとパーツクリーナーは脱脂目的だと思いますが、これだけでは音止めとしては完全ではないのです。

正しい音止めの3ステップ

ブレーキパッドのお隣の原因は、上記でお知らせしたパッドに油分やごみが付着の他に、パッド表面が平坦すぎる時も音が出ます。

 

そこで、以下の3つのステップで音止めができます。

 

  1. パッドを分解して中性洗剤で洗う
  2. パッドをサンドペーパーで荒らす
  3. ディスクローターを中性洗剤で洗う

 

再組み立てで音止めができる可能性が高いです。

 

つまり、パッド表面を荒らした上で、パッドとディスクの両方を脱脂することで改善される可能性が高いです。

 

中性洗剤でパッドを洗います。

ここでパッドに付いた油分を取ります。

普通に洗うだけで十分ですが、一晩外に置いて乾燥させるか、ドライヤーなどで加熱して乾かしてください。

 

次に、サンドペーパーでパッド表面を荒らします。

 

この時使うサンドペーパーは60番から100番くらいのかなり荒めのものを使いましょう。

ロードバイクディスクブレーキ

 

サンドペーパーは通常濡らして使いますが、この場合は濡らさない状態(ドライ状態)で使ってください。

パッド面をサンドペーパーに当てて、弧を描くようにします。

 

この時、できるだけ水平に動かしてください。

あまり早く動かすとパッドのエッジ部分ばかりが削れてしまい、効果は低くなります。

 

出てきたクズはまたお隣の原因となるので、十分払った後、再度水洗いしてください。

ブラシなどを使ってきれいにした後、再度乾燥させます。

 

最後にディスク自体の油分を取り除きます。

中性洗剤で洗って、きれいに拭きとってください。

 

タイヤを分解して洗うと手間が大変なので、雑巾やウエスなどをディスクの裏側にひいて、中性洗剤を付けます。

やわらかい毛のブラシで洗うことで脱脂できます。

 

そして、すすぎも重要ですので、水で十分ふき取るか、流すことで洗剤成分も残らないように注意してください。

まとめ

ディスクブレーキは、メリットも大きいので、ブレーキとして有益であり、人気も高くなってきている。

ただし、音が出だすと少し厄介なので、音止めの方法を知っておくほうがよい。

 

ディスクとパッドの油分の除去とパッドの表面を荒らしてやることで音鳴りは解消できる。

 

外部ライター・奥野 晃一

  • Nov 10, 2021
  • カテゴリー: News
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