ICAN FLYEE実走レビュー|軽量カーボンフレームの実力とは?
「高性能なカーボンロードバイクを、できるだけ合理的な価格で組みたい」
そんなサイクリストから注目を集めているのが、中国・深圳発の自転車ブランドです。
近年、中国ブランドのカーボンフレームは大きく進化しています。単に価格が安いだけではなく、カーボン素材の使い分けやエアロデザイン、最新規格への対応など、本格的なロードバイクに求められるスペックを備えたモデルが増えています。
今回注目するのは、ICANのロードバイクフレーム「FLYEE」。
実際のレビューでは、フレームの重量やジオメトリー、採用されているカーボン素材、BB規格などを詳しくチェックしています。
プロ仕様を思わせるスタイリッシュなデザインを持ちながら、実用性にも配慮されたFLYEE。その特徴を詳しく見ていきましょう。
ICAN FLYEEとは?
ICAN FLYEEは、中国・深圳で製造されているカーボンロードバイクフレームです。
カーボン素材には、Toray T700・T800・T1000を採用。
それぞれ特性の異なるカーボン素材を組み合わせることで、軽量性と剛性のバランスを考えたフレーム設計となっています。
また、UCI承認モデルとしてレース用途も意識した設計が採用されています。
ロードバイクのフレームを選ぶ際には、単純な重量だけではなく、
- カーボン素材
- フレーム剛性
- ジオメトリー
- BB規格
- シートポスト
- タイヤクリアランス
- ディレイラーハンガー
- ケーブルルーティング
など、さまざまな要素を確認する必要があります。
FLYEEは、こうした現代的なロードバイクに求められる仕様を幅広く取り入れています。
プロロードバイクを思わせるデザイン
FLYEEを見て最初に目を引くのが、そのフレームデザインです。
エアロを意識したチューブ形状とレーシーなジオメトリーによって、非常にスポーティな印象に仕上げられています。
レビューでは、プロレベルのロードバイクを思わせるデザインやジオメトリーとの類似性にも注目されています。
もちろん、見た目が似ているからといって性能まで同じという意味ではありません。
しかし、ロードバイクにおいてデザインは所有する楽しさにも直結する重要な要素です。
「速そうなロードバイクに乗りたい」
「エアロロードらしいスタイルで組み上げたい」
というユーザーにとって、FLYEEのデザインは大きな魅力になるでしょう。
Toray T700・T800・T1000カーボンを採用
FLYEEの大きな特徴の一つが、複数種類のTorayカーボンを使用していることです。
T700、T800、T1000といったカーボン素材は、それぞれ異なる特性を持っています。
フレーム全体を単一の素材だけで構成するのではなく、必要な性能に合わせてカーボン素材を使い分けることで、軽量性や剛性などのバランスを追求することができます。
特にロードバイクでは、
「とにかく軽ければ良い」
というわけではありません。
ペダリング時の剛性感や高速走行時の安定感、長時間走行での扱いやすさなど、さまざまな性能のバランスが重要です。
FLYEEはこうした点を意識したフレーム設計になっています。
実測重量は935g
軽量ロードバイクを選ぶ際に、多くのユーザーが気になるのがフレーム重量です。
FLYEEは公称重量が約850~897gとされています。
一方、今回レビューされた実際のフレームは935gでした。
公称値との差については、レビューではツートーンカラーの塗装による重量増加が要因として考えられています。
カーボンフレームの重量は、塗装やサイズ、個体差、付属パーツなどによって変化する場合があります。
そのため、カタログ重量だけを見るのではなく、実際の完成車重量まで含めて考えることが大切です。
それでも935gという重量は、ロードバイクフレームとして十分に軽量な部類に入ります。
軽量性を重視してロードバイクを組みたいユーザーにとって、FLYEEは興味深い選択肢と言えるでしょう。
T47 BBを採用
FLYEEには、T47ボトムブラケットが採用されています。
BB規格はロードバイクのフレーム選びでは意外と重要なポイントです。
使用するクランクやBBとの互換性に関係するため、フレームを購入する前に必ず確認しておきたい部分です。
T47はねじ切り式のBB規格で、メンテナンス性や剛性感などを重視するユーザーからも注目されています。
コンポーネントを自由に組み合わせてオリジナルのロードバイクを作りたい方にとって、こうした汎用性の高い規格を採用していることはメリットになります。
UDH対応で最新コンポーネントにも対応
FLYEEは**ユニバーサル・ディレイラー・ハンガー(UDH)**にも対応しています。
UDHは近年のロードバイクやグラベルバイクで採用例が増えている規格です。
将来的にコンポーネントをアップグレードしたい場合にも、最新規格に対応したフレームであることは安心材料になります。
フレームを長く使用することを考えるなら、現在のスペックだけでなく、将来的なパーツ交換まで考えて選ぶことが重要です。
27.2mmのラウンドシートポスト
FLYEEでは、27.2mm径のラウンドシートポストを採用しています。
エアロロードバイクでは専用形状のシートポストを採用するモデルも多いですが、ラウンド形状の27.2mmシートポストには、パーツ選択の自由度というメリットがあります。
交換用シートポストを選びやすく、自分の好みに合わせてポジションや乗り心地を調整しやすい点も魅力です。
ロードバイクは同じフレームでも、ホイール、タイヤ、シートポスト、ハンドルなどを変更することで乗り味が大きく変わります。
そのため、カスタマイズ性の高さは完成車ではなくフレームから組み上げるユーザーにとって重要なポイントです。
32mmタイヤにも対応
FLYEEは、最大32mm程度のタイヤに対応する設計となっています。
近年のロードバイクでは、以前のように25mmタイヤだけを使用するのではなく、28mmや30mm、さらには32mmといった幅広のタイヤを使用するユーザーも増えています。
太めのタイヤには、路面からの振動を抑えやすく、荒れた路面でも安定した走行がしやすいというメリットがあります。
そのため、FLYEEはレース志向のスタイルだけでなく、ロングライドや普段のサイクリングにも対応しやすいフレームと言えるでしょう。
フレームセットには必要なパーツが含まれている
FLYEEはフレーム単体ではなく、フレームセットとして購入することができます。
レビューでは、フレームに加えて、
- フロントフォーク
- シートポスト
- スルーアクスル
などがセットになっていることが紹介されています。
フレームからロードバイクを組み上げる場合、必要なパーツを一つずつ揃えていく必要があります。
そのため、最初から主要パーツがセットになっていることは、組み立て時の手間や追加購入の負担を抑えるうえでメリットになります。
「軽量」だけではなく、完成車として考えることが重要
ロードバイクのフレームを選ぶとき、どうしてもフレーム単体の重量に目が行きがちです。
しかし、実際に重要なのは完成車としての性能です。
例えば、
軽量フレーム+軽量ホイール
エアロフレーム+ディープリムホイール
ワイドタイヤ+適切な空気圧
といったように、各パーツの組み合わせによってロードバイク全体の性能は大きく変わります。
FLYEEも、軽量カーボンホイールやエアロ系コンポーネントと組み合わせることで、よりレーシーなロードバイクに仕上げることができます。
一方で、少し太めのタイヤや快適性を重視したパーツを組み合わせれば、ロングライド向けのバイクとして楽しむこともできます。
中国ブランドのカーボンフレームは信頼できる?
中国ブランドのカーボンフレームを検討する際、多くの人が気にするのが品質です。
「価格が安いけれど大丈夫?」
「カーボンフレームの耐久性は?」
「長期間使える?」
といった疑問を持つのは当然でしょう。
しかし、現在の中国自転車ブランドは、以前の「安価な製品」というイメージだけでは語れなくなっています。
Torayカーボンなどの素材を使用し、最新規格に対応したフレームを開発するブランドも増えています。
重要なのは、ブランドの国籍だけで判断するのではなく、
素材・設計・製造品質・検査体制・保証・アフターサービス
まで総合的に確認することです。
これは中国ブランドに限らず、どのメーカーの製品を購入する場合にも共通する考え方です。
FLYEEはどんなライダーにおすすめ?
FLYEEは、特に次のようなユーザーに向いています。
軽量なカーボンロードバイクを組みたい方
フレーム重量を抑えながら、自分好みのパーツを選んで完成車を作りたい方に適しています。
エアロロードらしいデザインが好きな方
レーシーで存在感のあるロードバイクを組みたい方にもおすすめです。
フレームから自由にロードバイクを組みたい方
T47 BBやUDH、27.2mmシートポストなど、現代的な規格を採用しているため、パーツ構成を考えながら自分だけの一台を作ることができます。
コストパフォーマンスを重視する方
有名ブランドのフレームだけに限定せず、スペックと価格を比較して合理的にロードバイクを組みたい方にも適しています。
まとめ|高性能ロードバイクをもっと自由に
ICAN FLYEEは、Toray T700・T800・T1000カーボンを採用し、T47 BB、UDH、27.2mmシートポスト、32mm程度のタイヤクリアランスなど、現代のロードバイクに求められる仕様を幅広く備えたカーボンフレームです。
公称重量は850~897g、今回レビューされた実測重量は935g。
さらに、フォーク、シートポスト、スルーアクスルを含むフレームセットとして購入できるため、自分でパーツを選びながらロードバイクを組みたいユーザーにも魅力的です。
現在のロードバイク市場では、「有名ブランドだから選ぶ」というだけではなく、自分に必要な性能を見極め、スペックと価格を比較して選ぶという考え方が広がっています。
軽量性、エアロ性能、カスタマイズ性、そして価格。
これらをバランスよく求めるなら、ICAN FLYEEは一度チェックしておきたいカーボンロードフレームの一つです。


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