ロードバイクを自動車に載せることはできるのか
遠征を考えると、「自転車の回収方法」も考えておく方がいいでしょう。
ロードバイクならば、100km、200km走ることも可能です。
泊りで九州や北海道を周る方もおられます。
通常、車体にトラブルがあった場合は、手持ちの手工具で応急処置して、地元の自転車屋さんなどでちゃんと修理してもらうことになると思います。
ところが、急な体調不良やけがの場合は、自転車を駐車して病院に行くこともあります。
後日また自転車に乗れればいいのですが、難しい場合など自動車で回収に行くことになります。
これは極端な例ですが、自転車を自動車で回収できた方が便利な例は意外と多くあります。そこで、ロードバイクを自動車に載せることはできるのかと、具体的な方法についてお知らせします。
■JISで自転車のサイズは規定されている
日本で売られている自転車のほとんどは、JIS規格(日本工業規格)の範囲に収まっています。(JIS D 9301など)
また、ロードバイクは、全長185cm以内、全幅50cm以内と国際規格もあります。
ひとまず、このサイズで検討してみればいいのです。
■ハンドル幅
ハンドル幅が自転車で一番広い場所と捉えて間違いないでしょう。
ほとんどは上記の規格の範囲内のですが、マウンテンバイクは人の肩幅に合わせてある物もあるので、50cmを超えるものがあります。
ハンドルは横に回すことができるのですが、その時前輪も一緒に回るので、スペース的にはそんなに変わりません。
そう言った意味で、前輪がワンタッチで取り外しできる「クイック・リリース・レバー」タイプは便利です。
自転車の全長
自転車の全長は185cm程度あります。
全長が長いほど安定するので、初心者のうちは長い方が有利だと思います。
ただ、自動車に載せる場合は、ハッチ・バック・タイプの自動車でも横幅は150cm程度しかありません。
前輪を外しても、全長185cmのロードバイクの場合、170cmくらいまでしか短くなりません。
その上で、後輪まで取り外すことで140cmくらいまで短くすることができます。
ちなみに、後輪を外すには、自転車自体を上下ひっくり返して、前輪、後輪を取り外す作業をした方が楽にできます。
自動車のトランクに載せるために
- シート
自動車に自転車を載せるにあたって、準備する必要があるものとして、シートがあります。
そのまま載せると、自動車内が汚れてしまいます。
「防水カバー」とか「防水シート」とかの名称で探すと良いものが見つかります。
そんなに高価なものではないので、車載を考える場合は絶対準備しましょう。
使わなくなった毛布などあれば、それでもいいと思います。
- 車輪を外すための工具
ホイールを取り外すためのスパナかレンチが必要です。
サイズは15ミリで、2本必要です。
個人的には、レンチとスパナの各1本ずつ持っていると他の作業の時にも便利だと思います。
片側を固定して、もう片方で回すようなやり方でナットを緩めていきます。
「クイック・リリース・レバー」方式の場合は、レバーを引くだけでホイールを取り外すことができるので便利です。
工具不要なので、手軽です。
注意すべきは、チェーンとスプロケットです。
車載する場合は、変速機がある側(スプロケットがある側)を上面にします。
こうしないと車内を汚してしまいます。
油汚れは、その後取るのが大変なので、汚さないのが一番いいです。
セダンタイプの場合、トランクの容積が狭いので、ルーフマウントか、リアマウントのサイクルラックを準備する必要があります。
「車載サイクルキャリア」とか「車載サイクルラック」とかの名称で探すと見つかりやすいようです。
しっかり車載できるようになると、現地までは自動車で行き、そこから自転車に乗ることができ、行動範囲が一気に広がります。
旅好きな場合は、一セット準備しておきたいところです。
旅行先でそんなに遠くまで行かない場合は、ミニベロタイプのロードバイクもあるので、旅行用に買うのも面白いと思います。
畳めばかなり小さいので、特別なものを準備しなくても簡単に車載できます。
■結局どのくらいどのくらいの大きさになるのか
ここでロードバイクの大きさをまとめたいと思います。
通常の状態(走行できる状態)で全長は185cm、幅は50cm。
一番広いところはハンドルです。
この状態でも載せられるようなSUVタイプの自動車ならばそのまま載せる方が、後々楽ですが、ペダルとハンドルはあちこち引っかかるので載せる際は注意が必要です。
前輪を外した状態では、全長170cm、幅は50cm。
ホイールの半径分くらいしか小さくならないので、劇的には小さくなりません。
後輪まで取り外した状態で、全長140cm、幅50cmくらい。
これでなんとかハッチ・バック・タイプの自動車に載せられると思います。