クロスバイクの日常メンテナンスを簡単にする方法
自転車大好きで複数台持ちの筆者にとって悩みの種は「メンテナンス」です。
乗るのは大好きなのですが、メンテナンスは基本的に嫌いです。
特に、日常メンテナンスが嫌いなのです。
日ごろこのブログにて「メンテナンスした方がいいですよ」なんてお知らせしている立場上、何も提案しないのはイケないと思い、筆者が独自に思いついたメンテナンス方法をお知らせします。
まずは、「日常点検」と「定期点検」についてお知らせします。
日常点検とは
自転車に乗る前に簡単にできる点検です。
日々のことなので、時間をかけずに最低限の確認だけを行い、安全の自転車に乗れることを目的としています。
何も朝だけの話ではありません。
ランチでちょっと駐輪している最中にいたずらされていて、どこかが緩んでいるなども可能性だってない訳ではありません。
自転車に乗り始める時に簡単にチェックする項目と言えます。
一般社団法人自転車協会によると、日常点検の場所は「ぶたはしゃべる」で覚えると良いとのことです。
「ぶ」…ブレーキの利き、ワイヤーのたるみなどないか(前後)
「た」…タイヤの空気は入っているか(前後)
「は」…反射材(リフレクタ)は汚れていないか
「しゃ」…車体(ハンドル・サドル・チェーン)ハンドル、サドルは曲がっていないか。緩んでいないか。チェーンは余計にたるんでいないか。
「べる」…ベルが鳴るか
ちょっと強引なところはありますが、どこを見るべきなのか覚える上ではいいかもしれませんね。
個人的には上記に加えて「ライト」を追加したいところです。
実際、警察のサイトで自転車の日常点検を調べるとライトの項目が入っています。
定期点検とは
定期点検は、自転車各部の機能が正しく働くかを日常点検よりも詳しく調べる点検です。
簡単に言うと、プロに任せる点検と思っていいでしょう。
ユーザーだけでは見つけられないような不具合を未然に解消するイメージです。
年に1回以上は自転車安全整備店へ自転車を持って行き、プロによる必要な整備を受けることで、より安全に自転車に乗ることができます。
筆者としては、この日常点検と定期点検の間に「週末点検」を入れたいところです。
週末点検
日常点検の不具合店を修正したり、日々汚れる車体を拭いたり、グリスアップなどが中心です。
・タイヤの空気圧チェック
・チェーンのゆるみチェックとグリスアップ
・変速機が正常に滑らかに稼働するかとグリスアップ
・車体の汚れのふき取り
筆者としてはこのようなことをしています。
タイヤの空気圧チェックは、空気入れにゲージが付いているものを使えば空気を入れるだけで簡単にできます。
空気圧チェックだけできる製品もあるのですが、筆者の経験では正常に測れなかったり、値が安定しない(測るたびに値がかなり違う)こともあるようなので、注意が必要みたいです。
チェーンのゆるみとグリスアップは目視とチェーンを押した感覚ですぐチェックできます。
グリースは機械油とかCRC(クレ556)とかだと回転と共に遠心力でほとんど飛んでしまいますので、専用の物を準備することをおすすめします。
変速機が正常に稼働するかと、滑らかに稼働するかは、似ているようで別のレベルです。
「滑らかに」の方がより高いレベルといえます。
ただ、全段滑らかに切り替えられるのは調整が意外と難しいので、ユーザー的にはよく使う段が快適に使えるように調整できればいいでしょう。
そして、問題の「車体の汚れのふき取り」です。
私が経験した機械業界では「きれいも性能のうち」という言葉がありました。
汚れはあらゆるトラブルのスタート地点なので、きれいにしておくことで起こり得るトラブルを未然に防ぐことができるのです。
普通に雑巾やウエスで拭き取ればきれいになります。
落ちにくい部分は、CRC(クレ556)を少し振りかけるだけで、界面活性剤の効果で汚れが落ちやすくなります。
今、白いフレームの自転車に乗っているのですが、それで分かることがありました。
フロントフォークの上の部分、ブレーキシューの近くにブレーキをかけた時のブレーキシューの粉が付着しやすいみたいです。
これまで暗い色のフレームに乗ることが多かったので、あまり気付きませんでした。
お陰で掃除する場所が増えてしまいました。
この辺りはウエスも届きにくいので、割りばしを持って行って、ウエスを括り付けて拭くと拭きやすいことも発見済みです。
筆者としては、ホイールの清掃が嫌いです。
理由は凹凸があって拭いても中々きれいにならないからです。
そこで、このような部品を見つけました。
本来、バイク用らしいのですが、スポーク用の樹脂カバーです。
取り付けると、このようになりました。
これにより、スポークのニップル部分が隠れるので掃除の時ふき取りが簡単になりました。
時間にして半分以下になった形です。
ニップルの調整をする必要が出てきた場合は、簡単にズラすことができるのでメンテナンス上のマイナスも特にありません。
前後で72本取り付けるので、軽さを求めるロードバイクの場合向いてないかもしれませんが、クロスバイクの場合そこまで重さにこだわる方は少ないでしょう。
見た目的にも面白くなりますし、メンテナンスが楽になるとなれば一考の価値はあると思います。
Amazonで1000円くらいだったので、価格的にもそんなに高くないですし、ICANの製品もAmazonで買えますので、そのついでに覗いてみてください。
清掃することで、フレームのわずかな日々や小さな変化などに気づくことができ、トラブルを未然に防ぐことができるかもしれません。
外部ライター:奥野 晃一