自転車だと痩せやすい秘密
前回、筆者が自転車の軽い運動とちょっとした食事制限で1か月に3kg痩せた体験談をお知らせしました。
ダイエットが思ったように成果が出ていなかった方には衝撃だったようで、反応をたくさんいただきました。
質問が多かった、普通のダイエットとどこが違うのか、自転車に乗るとなぜ効果が出やすいのかについてお知らせします。
■ポイントはブドウ糖を作らせないこと
まずは、痩せる仕組みについてお知らせしますが、身体の中では、糖質からブドウ糖を作っています。
糖質を制限すると何がいいのかと言うと、このブドウ糖を作る材料がないので、ブドウ糖が体内で作られないのです。
糖質をたくさん摂ったときは、血液中のブドウ糖濃度が上がり、とインスリンの働きで中性脂肪に変えられ、脂肪細胞として蓄えられます。
その逆で、ブドウ糖を作らせないので、身体としてはエネルギー不足を起こします。
そこで、出来るだけ早く分解できるたんぱく質と言うことで筋肉を分解にかかるのです。
プロテインを摂ることで筋肉の分解を予防すると、次は脂肪の分解が始まります。
たんぱく質はブドウ糖に比べ変換効率が悪いので、身体は脂肪も分解してエネルギーにしようとします。
肝臓や筋肉に蓄えられたブドウ糖は、保存がきかないのでわずか1日で使い切るのだそうです。
その後、新たな糖質が供給されないことで脂肪の分解が進むのだと筆者は考えています。
■自転車などの運動がなぜ効果的なのか
ここまでお読みくださったら、食事療法だけで痩せそうですが、もう一つの要素が必要なのです。
糖質を完全にカットした食事と言うのは、専門の病院などでもかなり困難です。
糖質は完全カットが不可能だと思われます。
その一方で、適度な運動は使いやすいところからエネルギーを使いますので、取り入れた糖質はすぐにブドウ糖に変換され、すぐになくなってしまいます。
脂肪などが分解されたエネルギーのことをケトン体と言いますが、ケトン体を多く出すために糖質を抑えた状態で、適度な運動をすることが効果的なのです。
■過度な運動は健康上逆効果
糖質を抑えた状態なので、アスリートのようなハードな運動は命取りです。
低血糖を起こしてしまい、身体には悪い影響が出てしまいます。
普通の生活で、糖質を抑え、いつもよりは多少の運動量と言うくらいがちょうどいいのです。
それには、自転車が最適です。
ウォーキングでも悪いことはないのですが、自転車の方が色々な景色を楽しめるうえに、効果も高いと言うデータもあるほどです。
なにより、過度な運動は続きません。
自転車ならば、通勤・通学を自転車に置き換えるだけなので、交通費の節約と健康向上と良いことばかりです。
自転車も特にロードバイクをおすすめいたします。
研究機関の研究結果では、シティサイクルよりもロードバイクの方が、消費カロリーが多く、ダイエットに向いていると言う結果があります。
お腹をペコペコにすかせて、耐え忍ぶダイエットは痩せると言うよりは、萎んでいるようなもので、健康に良いとは思えませんよね。
身体を壊してしまったら本末転倒。
ダイエットは健康のためにするものなので、「食べないダイエット」は絶対にしないようにしてください。
楽しく自転車に乗って、糖質はカットする。
楽しく健康的なダイエットを心がけましょう。
■糖質カットはどれくらい続けたらいいのか
糖質カットの食生活は1日、2日だけ実践してもほぼ効果がありません。
それは、肝臓や筋肉に蓄えられたブドウ糖が消費されている期間に止めてしまったら、ケトン体は出ないからです。
逆に、延々と続けると寂しい食生活になってしまいます。
最初から目標を1か月間とか、2か月間と期間を決めて、実践することをおすすめします。
その後は、ご飯は全部なしではなく、半分だけは食べるとか、過度に糖質が摂取されないようにすれば、スマートになった身体を維持することができるでしょう。
なお、筆者は医療関係者ではありません。
実体験を元にお知らせしていますが、体調が悪い方や、持病がお持ちの方など全ての方に適した方法ではないことをご理解の上、ご自身の判断で実践をお願いします。