4つの自転車用道路の違いと走りやすさ

によって nicole hu で January 10, 2022

ロードバイクやクロスバイクなど、スポーツ車に乗っている時の方が気づきやすいと思いますが、「自転車用道路」を見たことがないでしょうか。

これは、その名の通り、自転車が走りやすいように整備された道路のことです。

自転車ロード

 

※福岡市HP「福岡市自転車活用推進計画」の策定についてより

 

筆者の住む、福岡市について自転車用の道路がどのようになっているのかお知らせします。

自転車用道路

福岡市を例にご紹介しますが、活動自体は全国的のようです。

 

実は4種類ある自転車用道路

自転車道路は気づきにくいけれど、実は4種類あります。

 

・自転車専用道

・自転車通行帯

・車道内共存・車道混在

・自転車歩行者道

 

  • 自転車専用道

歩道とも車道とも違う場所に設けられていて、侵入できるのも走行できるのも自転車のみ。

段差もほとんどなく、ロードバイクでもかなり走りやすい。

 

ただ、福岡市で言えば距離が短いのが残念。

基本的に一方通行だけれど、残念ながら一部の自転車が逆走するのでトップスピードで走るのは避けた方がいい。

自転車ロード

 

  • 自転車通行帯

自転車通行帯も自転車しか走行できません。

自動車やバイクも走る車道に設置されていて、道路が青く塗装されているので分かりやすいです。

また、道路には「自転車専用」と書かれています。

自転車用道路

クロスバイクで実際に走行してみると、道路が塗られているだけではなく、側溝などがなく段差がないのでかなり走りやすいです。

ただ、自動車やバイクは走行できないものの、駐車は可能なので自転車で走っていると邪魔に思えることがあります。

 

あとは、やはり逆走自転車はいるので、そのあたりは気をつけないと事故が起こりそうです。

 

  • 車道内共存・車道混在

車道内共存・車道混在は、道にアロー(矢印)が書かれています。

自転車用道路

自動車も走れますし、駐車もできるので、障害物は多いです。

 

ただ、こちらも側溝は整備されていて自転車が走りやすくなっています。

そんなに広い道でない場合も設置されているようなので、共有・混在の自転車道でも増えてくれることを期待します。

 

  • 自転車歩行者道

自転車歩行者道は、基本的に歩道に設置されているようです。

自転車用道路

色分けされていて、歩行者と自転車が走行する場所が分けられています。

 

事実上自動車は入ってきませんし、駐車もできないのですが、歩行者は自転車用の道を歩くことができるので、注意は必要です。

 

自転車専用道路の目的(福岡市の場合)

福岡市のHPによると、2014年3月から2023年3月までの10年間で160km整備する予定

自転車用道路

さらに、2022年3月末までで122.7kmになる見込みとのこと。

 

同HPによると、自転車の活用推進と事故数の低減を狙っているとのことでした。

自動車専用道路のレビュー(福岡市内の場合)

実際に、各自転車道を走ってみたレビューを書きたいと思います。

 

  • 排水溝のふたの上を走らなくていい

良い点としては、排水溝が整備されていて、すごく走りやすいことです。

 

普通の道路を走行する場合は、アスファルト部分を自動車が走り、自転車は側溝のふたの上を走ることを強いられることがあります。

自転車用道路

この場合は、ゴトゴトゴトと縦揺れが振動として伝わり、狭いのであまりスピードは出せない。

安全に走行しようと思ったら、クロスバイクで走った限りでは時速20kmくらいがいいところでしょうか。

 

それに対して、排水溝の機構を変えるなどして走りやすくなっている自転車用道路は最高時速35kmくらいまでは楽々上げることが出来ました。

段差がほとんどないので、カーボンホイールのロードバイクでも安心して走れると思います。

 

ただ、自動車の左折時の幅寄せなどには注意も必要で、手放しに加速できるという訳でもなかったです。

 

  • 増えているのが嬉しい

既存の道路にも自転車用道路は増やしている上に、道路拡張工事を行った場合は、理由がない限り自転車用道路は設置する予定のようです。

工事自体比較的目にするので、増えているのは嬉しいことです。

自転車用道路

 

  • 逆走自転車はいる

逆走の自転車自体は必ずいて、注意は必要だと感じました。

有効な予防手段として、点滅するタイプのライトをつけることを考えました。

人は動いている物は無意識に見てしまうものなので、点滅するタイプのライトがあればかなり確率でこちらに気づきます。

 

逆走している自転車も悪いことをしていると罪悪感のようなものがあるのでしょうか、こちら側の存在に気づくと歩道に乗り上げたりして衝突を回避しようとすることが多いみたいです。

そのため、筆者は朝でも点滅するタイプのライトを使用しています。

 

  • 環状線にはなっていない

福岡の場合、上記でお知らせした様に環状線になっている訳ではないので、通勤・通学途中に自転車用道路があれば走ることが出来るという程度です。

 

週末などに自転車のライド自体を楽しもうと思ったら、市内を走るよりは郊外に行った方がずっと走りやすいと感じました。

 

1周〇キロのようになっている決まった道を整備してくれたら、ロードバイクやクロスバイクで1日中自転車で走るのも楽しいと思いますが、福岡には「福岡市環状自転車道線」のような物はありません。

他県にはあるようなので、今後に期待したいところです。

 

外部ライター:奥野 晃一

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