2020自転車リム購入ガイド
自転車リムとは
自転車のリムとは、ホイールの縁の部分を指します。自転車のホイールは、リム、スポーク、ハブの3つの部品から構成されており、チューブとタイヤを取り付けるための、非常に重要なパーツです。ブレーキレバーを引いた際に、ブレーキシューが当たる部分といったほうがわかりやすいかもしれません。
自転車リム種類
自転車のリムの種類は大きく分けて3つあります。
クリンチャーリム
リムの中では一般的で、ロードバイクや街乗り用の完成車に多く見られます。タイヤをリムにはめ込んで使用するタイプです。タイヤとは別にチューブを必要とします。普及率が高いのでタイヤの種類も豊富であり、パンク修理も容易に行え、ランニングコストは低いです。構造上、強度が必要になるため、重量は重くなりがちであり、他のリムに比べるとパンクしやすいともいえます。
チューブラーリム
レースなど、主にプロの世界で使用されているのがチューブラーリムです。チューブラー専用ホイールにチューブラー用のタイヤをつけます。チューブラータイヤの中には、チューブが縫い付けられており、リムセメントと呼ばれる接着剤を使用し、リムに固定します。チューブラーリムのホイールは重量が軽く、パンクに強いのが特徴です。しかし、プロスポーツでの使用を想定しており、リム、タイヤとも高価であり、パンクしたときは修理が難しく、基本的にタイヤ交換となります。
チューブレスリム
例として、車やバイクのタイヤはチューブレスです。チューブレスリムが出てきたのは比較的最近で、オフロード向けの自転車を中心に使用されています。パンクに強くクリンチャー用と兼用であることが多く、好みや用途によって使い分けれるのが魅力です。ホイールが重くなりがち軽いものは高額です。タイヤの取付にはコツがあり、慣れが必要となります。
自転車リムカーボン
カーボンのリムはアルミのリムよりも圧倒的に軽いです。熱と強い衝撃に弱いというデメリットがあり、ダウンヒルでブレーキを多用したときの熱による変形、高速巡行中、段差に乗り上げた時の破損が上げられます。カーボンリムは高額です。しかし近年では価格も下がり、性能も年々向上しています。一般ユーザーにも手の届く価格帯になってきました。
自転車リムアルミステンレス
自転車のリムにおいて、アルミが最もポピュラーです。スポークのみステンレスのタイプもあります。使い勝手がよく、ブレーキング性能は、カーボンリムと比べるとアルミリムに軍配があります。カーボンリムよりも簡単に作れるので価格も安く、普及率の高さから、選択肢は多いです。
自転車リムサイズ
リムのサイズが変われば適合するタイヤ幅も変わります。乗り心地や、コーナーでのグリップ力も変わるのです。
自転車リム幅/ハイト
メーカーによって自転車リム幅の基準はまちまちですが、おおむね15mm以下をナローリム、17~19mm程度をワイドリムと呼んでいます。自転車リム幅が違っても同じサイズのタイヤを装着可能です。ただし、ワイドリムは横幅が広くなり、ナローリムは少し高さが出ます。ワイドリムの方が、タイヤの接地面が円に近くなるため、転がり抵抗が低くなり、街乗りには向いていると言えるでしょう。コーナーリングでのタイヤの食いつき、高速走行時の安定感などはナローリムの方が優れています。
リムハイトに関して、リムハイトが低い(浅い)ものをロープロファイルといいます。漕ぎ始めが軽く、登りでは有利です。ただし、リムが薄いので剛性が低く、それを補うためにスポークが多くなる傾向にあり、空気抵抗が増加します。リムが少ないタイプもありますが、体重制限があります。
リムハイトが高い(深い)ものはエアロリムやディープリムといいます。室内で行うトラックレースから誕生したディープリムホイールは速度の維持が容易なので平地での高速巡行には優れています。リムハイトが深いのでスポークは短く、ペダルを踏みこんだ時のたわみがなく、しっかりした踏みごたえが感じられるでしょう。
極端にリムハイトが高いと、横風に弱いというデメリットがあります。リムハイトが高くなった分だけホイールが重くなり、面で風を受けるので体制を崩しやすく、登りには不向きです。
自転車リム交換
リムはブレーキシューとの摩擦や、乗車時の衝撃により消耗します。目安として20,000㎞、もしくはブレーキシューが当たる部分を手で触ったときにデコボコした感触があれば交換時期です。
リムだけを交換する場合の手順は4つです。
1.ホイールからタイヤとチューブを外す(後輪の場合はスプロケットも外す)
2.古いリムからスポークを取り外す
3.新しいリムにスポークに取り付ける
4.振れ取りをする
順番に見てきましょう。
1.ホイールからタイヤとチューブを外す(後輪の場合はスプロケットも外します)
スポークを外すためにはタイヤとチューブ(後輪はスプロケットも)を外す必要があります。
2.古いリムからスポークを取り外す
ニップル回し、マイナスドライバーなどでスポークを外していきます。このとき、スポークがバラけないようにヒモやテープで固定しておくとよいでしょう。
3.新しいリムに取り付ける
古いリムから外したスポークを、外したのと反対の要領で新しいリムに取り付けていきます。
4.振れ取りをする
スポークを付けたらそれで終わりではなく、「振れ取り」という作業を行う必要があります。ホイールはすべてのスポークの張り具合で真円をだしています。振れ取りをしないと一部のスポークに負荷がかかって変形したり、折れやすくなります。リム交換をするには、専用の「振れ取り台」が必要です。そのため、個人で交換するのは現実的ではありません。ショップで工賃7,000円~10,000円を追加で払って交換してもらうことになるでしょう。
自転車リム価格
リムの価格には素材と商品のグレードにより差があります。カーボンリムの場合、25,000円~120,000円、アルミの場合、2,000円~80,000円までの価格帯です。
自転車リム掃除
雨や雪の日、埃っぽい場所を走行した際、タイヤは地面から砂を巻き上げています。ブレーキシューに砂が付着した状態でブレーキをかけるとリムに傷が入ります。アルミは金属の中では柔らかい部類に張りますので、削れていくといったほうがよいかもしれません。カーボンは樹脂ですのでさらに削れていることになります。
また、ブレーキシューとの接触で黒く汚れており、そのままにしておくとブレーキの効きが悪くなります。ウエスやクリーナーを使用してこまめに拭き掃除をすることで、ブレーキの効きをよくするだけでなく、リムの寿命を延ばすことにもつながるのです。
自転車リム塗装
リム塗装をすることで自転車の印象はガラッと変わります。難易度が低いことからラッカースプレーで自家塗装する人も多いです。リム塗装する場合は、塗料の分だけ重量が増すことを理解しておきましょう。また、ブレーキシューが触れる部分には塗装をしてはいけません。
2020人気の自転車リムおすすめ3選
40 ディスクブレーキ自転車リム
2020シリーズは通常のホイールよりもホイールセットの幅が広くなっています。そのため、高速巡航時の安定性もより高くなるのです。リムハイト35cm、40cm、50cmとサイズが選べ、40cmはスピードと安定性の両方を追求したい方にオススメしたい一品です。
折りたたみ自転車リム ミニベロ用リム
T700カーボンを使用したミニベロ用のリム。値段も手頃で、まずはリムだけカーボン化して、カーボンの良さを知るのにうってつけの商品です。
自転車リム DT AERO50
今までつけていたホイールとの違いを必ず実感できます。耐熱温度も向上しており、FLシリーズでは約115度に対し、エアロシリーズは約149度まで対応。DT SWISSのハブを採用し、2種類が選べ、より軽さを生かしたいなら240Sを選びましょう。