愛車のために選びたい自転車の鍵
あなたは、自転車を盗まれた経験はないでしょうか。
愛車があるべきところになかった時の絶望感は、経験者しか理解してもらえないかもしれません。
ロードバイクに使える鍵の種類をお知らせします。
後に行くほど盗まれにくく堅牢な鍵となっています。
■ダイヤル式ワイヤーロック(百均鍵)
一番安く簡単に手に入る鍵かもしれません。
チェーンロックと呼ばれているもので、多くは4桁のダイヤル式のカギです。
0から9まであるダイヤルが4枚あるので10×10×10×10の1000通りの組み合わせがあるので、堅牢に思えます。
ところが、このダイヤルロックは、高級なものでも引っ張るとダイヤルのどこかに隙間ができるのです。
間違えた番号だとダイヤルとダイヤルの間に隙間ができる構造になっているので、1枚ずつ試していけば、素人でも開けられてしまうのです。
少し慣れれば、ものの1分で開けられてしまう程度のカギです。
自分の大切な愛車です。
このようにすぐに開いてしまうようなカギは避ける方が良いでしょう。
■キー式チェーンロック(百均鍵)
ダイヤルがダメなら、キー式ならば良いのだろう、と鍵式のチェーンロックを買われる方がおられます。
確かに、鍵がない以上チェーンを切る必要が出てきます。
切るためには、専門的な工具が必要ですし、時間もかかります。
チェーンの場合は、ハンマーでたたけばすぐに切れてしまいます。
ワイヤーの場合は、ニッパーなどの小さな工具ではワイヤーをほぐしながら切る必要があるので、1時間くらいかかります。
ただ、ワイヤーカッターなどの専門工具があれば1秒で切れます。
普通の泥棒からは盗難を防ぐことはできますが、専門的な泥棒からは1秒と持たないのが百均鍵です。
■リングロック
リングロックは、自転車のフレームに固定式のカギで、バーをスライドさせることでロックします。
開閉には鍵が必要です。
バーを折るのは大変だし、鍵がないと開かないから安全に思えます。
ところが、これは「守る側の発想」です。
「盗る側の発想」では、ハンドルを持って瞬間的に自転車を押してタイヤを回転させることでバーは折れてしまいます。
当然スポークに傷が入ったり、折れたりしますので、持ち主は試すことができませんが、盗む法としては容赦ありません。
盗難防止のためには、自転車を動かせない状態にしたうえでリングロックをかけると言う方法ならばこの鍵は有効となってきます。
ただ、単体では防犯性は低いです。
少し余計な話ですが、ジャンプ傘を壊してボタン部分を取り出したものをリングロックのカギ部分に差し込んでガチャガチャすると鍵が開くと言う噂があります。
絶対に試さないでください。
■コイル式ロック
ワイヤー部分がコイルのように巻いてある鍵のことです。
ロック方式は、鍵なので、泥棒が開けようと思ったら、ワイヤーを切る必要があります。
コイル式ロックの多くのワイヤーは太いので、これを切るためには専門工具と時間がかかります。
よほどいい自転車でない限り、泥棒は時間のかかるものを避けて盗り易いものを盗っていきます。
「防犯」、「盗難防止」として効果があるのはここからと言えます。
■U字ロック
ロック方式は鍵で、これまでワイヤーやチェーンだったところが丸棒をU型に曲げたものでロックするカギです。
これはワイヤーカッターを持ってきても切れないので、かなり堅牢です。
また、鍵を壊すこともできないですし、自転車を盗むのはすごく難しくなります。
ただ、注意しないといけないのは、ロードバイクの場合前輪や後輪が簡単に取り外せるようになっているものがあります。
そういった自転車の場合は、U字ロックをかけた前輪だけ残っていて、それ以外のすべてを盗まれてしまうと言う危険があります。
鍵をかける場所に注意が必要です。
■結論
鍵には、いろいろな種類があり、ロック方式によって価格は変わってきます。
簡単に言うと、安い鍵ほど壊れやすく、自転車を盗まれやすくなってしまいます。
細いワイヤーのものは切られてしまうので、太いワイヤーのカギか、U字ロックを選びましょう。
鍵には弱点があるので、2つ以上のカギを付けることが基本で、ロック中は自転車ができるだけ動かせないようにロックしましょう。